長期投資を成功に導くには抽象的かつ普遍的な考え方を学ぶことが大切だと思う
TETO(てと)は、サラリーマンとして働く給与以外に『定期収入』を得ています。それら収入の合計が給与収入を超えたときセミリタイア達成とします。
また、それら収入の一部を運用することで、資産の最大化を図り富裕層(金融資産1億以上)の仲間入りし経済的自由を手に入れることを目指します。
TETO(てと)は長期投資で資産を最大化することを目指しています。それが再現性が高く成功するであろう投資手法として唯一の方法だと考えるからです。
長期投資はその名の通り「長期で投資」を続けます。それが実践しつづけられるよう学ぶべきポイントとして、抽象的で普遍的な知識を学びましょうという話をしたいと思います。
「投資は一日にしてならず」です。
1. 具体的手法に潜む論理的な問題点
まずちょっとした例え話。
次の2冊のタイトルの投資本がありました。あなたはどちらを選び読みたいですか?
その1:必ず儲かる!サラリーマンをしながら1日3分で月100万円稼ぐ方法
その2:伝説の投資家たちの思考法 ~投資原則をゼロから学ぶ~
(タイトルセンスが無くてごめんなさい笑)
1-1. こんなに簡単で儲かる方法があったとは!しかし...。
「その1」の本を見つけ最初に買ったあなたはラッキーだし、TETO(てと)より先にセミリタイアを達成出来そうですね。おめでとうございます。副業で月100万円なら十分です!
しかも内容はというと、チャートを見てある時点から〇%さがったら買い、〇%上がったら売るだけをとのこと。簡単です。(しかも作業時間は1日たった3分!?)
しかし残念。「その1」本をTETO(てと)もすぐに見つけてしまいました。なぜならこの本はAmazonに売っていたからです(注:フィクションです)。
そしてTETO(てと)がレビューで☆5をつけるものだから、それを見て購入した人がまた☆5をつけて...。あっという間に皆が知る手法となりました。
1-2. 短期儲かる方法があるとしても公開されることはありえない
こうした短期的な手法は必然的にゼロサムゲーム(勝者が敗者から奪う)であるため、誰かが負ける必要があります。
そのため、その手法を公開するほど親切(だけどおバカ)な人がいたとしても、その手法が公になり全員が同じ手法をとり続ければ、やがてその方法で儲けることはできなくなります(敗者がいなくなる)。
つまり本に書かれてしまうような短期で具体的な儲け手法が有効であり続けることは論理的にありえないわけです。
1-3. 長期投資を続けるには抽象的な概念が心の支えとなる
せっかく楽して儲かる手法を知ったのに、早々に役に立たなくなり落ち込んでいるあなたに、投資経験豊富な知人から「その2」の本を紹介されます。
その本はTETO(てと)がつけるまでもなくAmazonレビューはオール☆5です。(注:以下同文)
内容はというと、この本に出てくる伝説の投資家は、長期目線で企業の成長に注目し投資し続ければ、投資したみんなが経済成長の恩恵を受け儲かると語っています。
「〇%で売り買い」といった具体的な内容は一切書いていませんし、投資はゼロサムゲームではなく、投資した全員が儲かると言っているのです。
素晴らしい。これならどれだけ本が売れても大丈夫そうです。
そう、こうした抽象的考えから語られる言葉には普遍的な(いつの時代も変わることのない)真理が含まれているのです。
1-4. 投資の成功者は例外なく抽象的な概念を持っている
実際の伝説の投資家たち、世界三大投資家(バフェット、ロジャース、ソロス)の言葉から、ジョージ・ソロスの言葉を紹介します。
私の実践的スキルを要約せよと求められたなら、ただ一言「サバイバル」と答えるだろう。まず生き残れ。儲けるのはそれからだ。
「このチャートのテクニカルラインから〇%外れたら~」といった言葉ではありません。
いずれの投資家も世界でここまで名を馳せることができたのは、その抽象能力の高さ、そこから編み上げられた確固たる哲学ゆえだと考えられます。
2. TETO(てと)の学びはこれからも一生続く
かくいうTETO(てと)も投資を始めたころは、本棚に「その1」本が並んでいました。(例えば「業界で話題騒然!月収30万獲得クラブ」笑)
すぐにでもお金持ちになってセミリタイアしたかったので、具体的に儲かる手法ばかりを探してしまうのです。欲深いものです。
しかしその頃は単なる欲の塊で、確たる信念も知識も経験もないわけですから、うまくいかないとなると他の手法を探しその方法を変えていきます。(売りから入って儲ける方法もあるのだって!?)
おかしなぁ。手数料ばかり取られて全然儲からないや...。
2-1. 急がば回れ。抽象的概念を学び経験を積みながら成長することが大切
欲深く一瞬で金持ちになろうなどと思い儲かるわけはありません。しかしそういう経験があったからこそ、このような学びが大切だとも言えるようにもなったのです。
「話が具体的すぎてわからない。もっと抽象的にはどういうことなのか?」
こういう考えに行き着いたら大きな成長だと思います。より学びが深まっている証拠です。
私たちの社会は改善の余地が無限なのである。
抽象論には答えがありません。永遠に学び続けることになります。しかしそれができないのなら、投資に成功することはないでしょう。
2-2. もちろん具体論も大切なのですよ。その往復が大切です
なお「その1」本を全て否定するわけでありません。抽象理論を踏まえつつ、一例として具体策を紹介している場合もあるわけですから。
抽象度の高いレベルでことの本質を考え、それを具体のレベルに降ろしたときにとるべきアクションが見えてくる。
また、具体的な現象や結果がどんな意味を持つのかをいつも意識的に抽象レベルに引き上げて考える。具体と抽象の往復を振れ幅を大きく頻繁に行う。
そうして確信を突き詰めていくのです。
3. 「その2」的な本。おすすめ3選
- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: 単行本
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ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
- 作者: バートン・マルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 単行本
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- 作者: メアリー・バフェット,デビッド・クラーク,井手正介,中熊靖和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2002/05/20
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